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先を急ぐエリスについて行きながら、俺は周りを観察してみた。
公園は、元いた世界と大差はなかったのだが、街並みはずいぶんと違っていた。
空を覆うビルは一つもなく、煙を出す煙突もない。
道は舗装されてない砂利道。
草木が茂り、花が咲いている。
もちろん、コンビニなんて見当たらないし、車やバイクも走っていない。
なぁエリス、ここの人達はどうやって暮らしてるんだ?
いきいきと前を走る少女は、振り返りニコっ笑うと
「みんなで助け合ってに決まってるじゃないですか!」
と、誇らし気に答えた。
そうじゃないよ・・・コンビニもビルも、車も見当たらないし、仕事とか買い物とかは、どうしてるだって聞いてるんだ!
「それは、ですねぇ・・・」
少女は、少し勿体ぶって返答した。
「私達には羽根があるので、車なんて物は必要ありませんし、食べ物だって畑や田んぼへ行けばありますから!」
エッヘンとエリスは胸を張って答えた。
ある程度の予想はしていたが、まさか的中するとは。
得た情報や見た物を整理しながら歩いていると、エリスが急に立ち止まった。
※続く。←どんなけ小出しだ書くんだよ(笑)