役者・赤座伴番ことハルの日常

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だから、体が痛いのか。


エリスの話を聞き、半笑で納得した俺。
しかし、まだ疑問はある。
俺のことを息子と呼んだ、大きい王様は誰なんだ?
本当に俺の父親なのか?
もしそうだとして、何で今まで黙ってた?

「もしもーし!おーい!」

耳元で叫ばれ、思考は途絶えた。

「なんですか?急に考え込んじゃってぇ??」
不思議そうな顔で覗き込むエリス。

いや、普通は考え込むだろ?この状況は!?

キョトンとした彼女を目を見て、俺は流れに身を任せることにした。
今考えてもわからないことが多いのだから、しばらくは様子を見た方がいいだろう。
そう自分に言い聞かせる。

王様は、今どこにいる?
「今は王の間におられると思いますけど・・・なんです?急に?」

いや、会わないと先に進まないだろ?

この少女は天然なのかなんなのか・・・

「じゃあ、行きましょうか!王もお会いしたがっていましたし」

天然ぽい少女は、あどけなく笑って扉を開けて行った・・・