13
twitterはこちら@Congrazie_haruさんをフォロー
フォローして下さい!!
王の間へ入った俺は、一瞬我を忘れた。
お、親父・・・!?
職務中の王様が、何故か親父と重なって見えた。
「どうしたんですか?」
エリスの声に、俺は我に返った。
いや、なんでもない!
部屋の隅にある椅子に腰掛けて、王様が落ち着くまで待った。
「いやぁ、待たせてすまなかった。どうした、我が子よ」
一段楽した王様が、申し訳なさそうな笑顔で話しかける。
その笑顔も何故か親父と重なった。
あ、いや、色々と疑問があるので話を聞きたいなと思いまして。
「そうかそうか。で、何が知りたい?何を欲する?我が子よ」
まず、俺があなたの子供だっていうのはどういう事ですか!?
「あ、私も知りたい!その事は私も知らされてないんですよね!!」
「うむ・・・それは少し長い話になるんじゃが・・・」
顎を撫でながら王様が語りだす。
何故かエリスが、俺よりも目を輝かせながら首を縦に振っていた。