役者・赤座伴番ことハルの日常

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「まだ、頭がガンガンするな・・・くそ!」


少年は、そう呟いて壁を叩いた。

気を持ち直し、先ほど見た光の方へ歩いていく。

「何なんだよ、一体。何がなんだが解らない。」

1人ブツブツと言いながら歩く少年の前に突然、黒い猫が現れた。

猫は、左右色の違う目を細めて少年を見つめた。
「ほう、お前か・・・」
少年は、また頭に響く声を聞いた。

「っ・・・なんだ!?この猫が喋ったのか!?」
「そうだ。まぁ、これは仮の姿だかな」
「そんな事はどうでもいい!一体何なんだよ、これは!?」
「騒がしい奴だな。全てはいずれ解る。お前は、我の言う通りに動けばいい。」
「なんだよそれ!納得出来るかよ!俺は自分の意思で・・・っ」
猫の目が怪しく輝いた瞬間、強烈な頭痛が少年を襲う。
「や、やめろ・・・くっ・・」
「わかったら、素直に我の言うことを聞くのだな・・・」
猫の目が再び輝いた。
少年は痛みから解放された。